<ラベリング理論の命題>
2.人は、他者によって逸脱者というレッテルを貼られ、他者から逸脱者として処遇される事によって、逸脱的アイデンティティと逸脱的生活スタイルを形成する.(アイデンティティ形成)
他者から押しつけられたペルソナがパーソナリティとして定着←予言の自己成就
逸脱者という地位は人種上の地位と同様、主位的地位(主たる地位)
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逸脱的な特性を一つでも持つ者はあらゆる点で危険な人物と見なされる
逸脱的特性|非逸脱的特性
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他者はこの側面を見てくれない
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逸脱者としての役割を演じたときのみ他者との相互作用が可能
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逸脱者の自己観念は、自分について他者がいだくイメーシの中に封じ込められてしまう
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(伝統的)集団への参加が拒まれる・日常的相互作用からも閉め出される
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最終的に、他者の押しつけたラベルを受け入れることによって逸脱的アイデンティティが形成される。
・このプロセスは、一度作動し始めると取り消しの効かない非可逆的過程
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個人が正常な地位に戻るのはきわめて困難であると仮定されている。
Cf.「ピグマリオン効果」(ローゼンタールほか)
優秀な児童だという教師の思いこみが、児童の成績を向上させる
「自己観念論」(レックスほか)
まじめな良い子だという「重要な他者」の評価故に、良い自己観念が形成され、その自己像が非行を抑止させる要因になる